枠と約束ごと

授業の時間枠について、生徒から見た「枠」と先生から見た「枠」が違うとの話題があった。
例えば企業内で研修会を行う際、研修への参加に対し「何かを得よう」と積極的な人や「仕事がさぼれる」と喜ぶ人がいる中で、「時間の無駄、仕事に集中したいのに」とイヤイヤ参加している人もいる。
そんな人は終了時間を超過すると時間を余計に搾取されたと被害感情を持つことが想像できる。

心理面接場面で、時間の超過、短縮、変更に対して不寛容で感情的になるクライエントがいるとしたら、そもそも面接を仕方なく、セラピストが来いというから受けている、というような受け身的態度であることが考えられる。
自分の時間をセラピストに提供している、貸している、もしくは奪われていると感じているのではないだろうか。

時間枠に限らず、クライエントがセラピストに対して極端な不寛容さを示す場合、そもそも二人の関係性について振り返る必要があるだろう。
セラピストが操作的、支配的になっていないか、枠や約束を一方的に押し付けていないか。
セラピスト・クライエント間には暗黙に上下関係が生じ、セラピスト側が細心の配慮をしたとしてもクライエントは「ノー」と言えない圧力を感じているかもしれない。
例えば「週1回のペースでお会いしましょう」との提案も、クライエントには断る余地のない命令のように聞こえているかもしれない。

枠と約束ごとは、押しつけではなくお互い納得の上で取り交わすことが必要だと思う。

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